「求人を出しても応募が来ない」「内定辞退が続く」という悩みを抱えていませんか。実は、その原因がOpenWorkなどの採用口コミサイトに書かれた悪評にある可能性があります。求職者の8割以上が応募前に口コミを確認しているにもかかわらず、中小企業ではOpenWork対策がとられていないケースが大半です。この記事では、OpenWorkの悪評の正しい読み方から具体的な対応策まで、人事専任者がいない企業でも実践できる方法をわかりやすく解説します。
OpenWorkの悪評が採用に与えるダメージの実態
求職者は必ずOpenWorkなどの口コミを見ている
採用市場における口コミサイトの影響力は、想像以上に大きくなっています。就職活動実態調査によると、求職者の約80%以上がOpenWorkや類似サービスを確認してから応募を判断しています。つまり、10人が求人票を目にしても、そのうち8人は口コミを見てから応募を判断しているということです。
問題は、OpenWorkの評価が低かったり、ネガティブな内容が目立つ場合、求職者はそのまま応募をやめてしまうという点です。広告費を増やしても、求人票を磨いても、口コミが足を引っ張っていれば採用効果は限定的になります。
「応募が来ない」の裏側にある本当の原因
専任人事のいない中小企業では、OpenWorkを定期的にチェックする習慣がないケースがほとんどです。そのため、「なぜ応募が少ないのか」「なぜ内定辞退が続くのか」という問いに対して、採用チャネルや給与水準ばかりを見直してしまいます。しかし、OpenWork上の口コミという見えにくいところで既に評判が下がっていると、いくら入口を増やしても結果は変わりません。
まず自社のOpenWorkページを確認してみることが、すべての出発点です。評価点数だけでなく、どのようなコメントが書かれているかを丁寧に読み込む必要があります。
OpenWorkの悪評を正しく判断する読み方
「事実」と「感情的な誇張」を切り分ける
OpenWorkの口コミを読む際に最も重要なのは、書かれた内容が組織的な構造問題を示しているのか、特定の個人的な感情によるものなのかを判断することです。退職者が不満を抱えて去る場合、どうしても主観的な表現が含まれます。「上司が最悪」という一件の投稿だけでは、職場全体の問題とは言い切れません。
一方で、複数の投稿に渡って「残業が多い」「評価の基準が不明確」「マネジメントが機能していない」という内容が繰り返されている場合は、個人の感情ではなく組織の構造的な課題のシグナルとして捉えるべきです。
繰り返し言及されるテーマに注目する
OpenWorkの口コミを「無料の従業員サーベイ」として読む視点を持つと、見え方が変わります。例えば、複数の口コミに「有給が取りにくい」という記述が見られる場合、それは一人の恨みではなく、実態として休暇取得率が低い職場環境が存在している可能性が高いと言えます。
特にメンタルヘルスやハラスメントに関する投稿は、求職者の忌避感が非常に強い傾向があります。「メンタルで休む人が多い」「パワハラ気質の上司がいる」といったOpenWorkの書き込みは、採用への影響が大きいだけでなく、背景にある職場環境の問題を放置すると、さらに離職・休職者が増えるという悪循環にもつながります。
削除を求めるべき投稿の判断基準
すべての悪評が削除対象になるわけではありません。「事実に基づく批判や意見」は、プロバイダ責任制限法上、原則として削除対象外とされています。一方で、明らかな虚偽の事実を摘示している場合や、侮辱的な表現が含まれる場合は、名誉毀損や侮辱にあたるとして削除申請が可能です。
判断に迷う場合は、法律の専門家や労務の専門家に相談することをお勧めします。自社で判断して不用意に対応すると、かえってトラブルを大きくするリスクがあります。
絶対にやってはいけないOpenWork対策と法的リスク
従業員への削除依頼・強要は厳禁
OpenWorkの悪評対策として、「書いた本人を特定して削除させる」という方法を思い浮かべる経営者の方もいます。しかし、これは非常に危険な対応です。労働者が任意で行うOpenWork投稿に対して、削除や修正を命じることは就業規則の濫用にあたる可能性があり、プレッシャーをかけた場合はパワーハラスメント(労働施策総合推進法)として問題化するリスクもあります。
また、OpenWorkの口コミの内容が公益通報(会社の法令違反などを通報する行為)にあたる場合、その投稿に対して不利益な取り扱いをすることは、公益通報者保護法に違反する可能性もあります。
やらせ口コミ・サクラ投稿は最大のNG行為
OpenWalkの評価を上げるために、在職中の従業員や知人にポジティブな口コミを書かせる行為は、景品表示法(優良誤認)に抵触する可能性があります。OpenWorkの利用規約でも明示的に禁止されており、発覚した場合は企業ブランドへの重大な打撃となります。
「バレなければいい」という考えは通用しません。社内の誰かから情報が漏れるリスクもありますし、口コミのパターンから不自然さを検知されるケースもあります。正攻法で職場環境を改善し、自然にポジティブな口コミが集まる状態を目指すことが唯一の正解です。
OpenWorkの企業アカウント「公式返信」機能を正しく活用する
まず企業アカウントを登録する
OpenWorkでは、企業アカウントを登録することで口コミに対して公式コメント(返信)を投稿できます。無料プランでもこの機能は利用可能です。しかし、多くの中小企業ではそもそもこの機能の存在を知らず、活用できていません。
企業側が何も反応しない状態と、誠実に受け止めたうえで返信している状態では、求職者に与える印象が大きく異なります。OpenWorkを通じて「この会社は従業員の声に向き合っている」という姿勢を見せること自体が、採用ブランディングにとって重要な意味を持ちます。
OpenWorkへの返信文の書き方には原則がある
OpenWorkに返信を書く際に守るべき基本の流れがあります。まず、投稿してくれたことへの感謝を示します。次に、指摘された内容を真摯に受け止めている姿勢を伝えます。そして可能であれば、現在取り組んでいる改善策や今後の方針に触れます。
やりがちな失敗は、「その事実はありません」「誇張された表現です」など、反論や否定から始めることです。このような返信は「言い訳している」「高圧的だ」と受け取られ、むしろOpenWork上での印象を悪化させます。たとえ内容が誇張されていると感じても、まずは受け止める姿勢を示すことが先決です。
返信できる「材料」を社内で作る
「OpenWalkに何を書けばいいかわからない」という担当者の方も多いですが、それは返信の材料となる「実際の取り組み」がまだ存在しないことを意味している場合があります。例えば、OpenWalkの残業に関する口コミに対して返信するなら、実際に残業削減のために導入した施策(ノー残業デーの設定、業務フローの見直しなど)を具体的に示せる状態が必要です。
OpenWorkへの返信は、職場改善の取り組みを対外的に発信する機会でもあります。口コミ対策と職場改善を切り離さず、セットで取り組むことが、長期的に採用力を高める道筋になります。
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OpenWorkの悪評を職場改善のきっかけにする
悪評を「組織診断の結果」として読む
OpenWorkで繰り返し書かれる課題は、組織が抱える本質的な問題のサインです。「評価制度が不透明」「上下のコミュニケーションがない」「裁量が与えられない」といった声は、既存の従業員も感じている可能性が高い内容です。こうしたOpenWorkの口コミを削除しようとするのではなく、「社内改善のアジェンダ」として活用する視点が重要です。
特に、メンタルヘルスやハラスメントに関するOpenWorkの口コミは、職場環境の深刻さを示している可能性があります。放置すると、さらなる離職・休職者の増加、採用難の悪化という連鎖を招きます。
小さな改善でも積み重ねがOpenWorkの評価を変える
職場改善は、大規模な制度変更でなくても構いません。例えば、月に一度の上司との1on1面談の導入、有給取得を促進する社内ルールの見直し、メンタルヘルスに関する窓口の設置といった取り組みが、時間をかけてOpenWorkの口コミ内容を変えていきます。
重要なのは、改善を継続することと、それを社内外に発信することです。採用候補者は、会社がどのような姿勢で従業員と向き合っているかを見ています。OpenWorkの悪評対策とは、結局のところ「本当に働きやすい職場を作ること」と同義です。
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まとめ
OpenWorkの悪評は、放置するだけでも、感情的に反論するだけでも解決しません。まず自社ページを確認し、繰り返し言及されている課題を「組織診断の結果」として読み取ることが出発点です。削除を求めるべき投稿とそうでない投稿を正しく判断し、企業アカウントの返信機能を活用しながら、根本となる職場環境の改善に取り組む。この一連の流れが、採用力の回復と定着率の向上につながります。
ただ、「何から手をつければいいかわからない」という方がほとんどではないでしょうか。ウェルセンス株式会社では、メンタルヘルス対応や職場環境改善、人事労務の課題を抱える中小企業の経営者・兼務人事担当者からのご相談をお受けしています。OpenWorkの口コミに書かれた内容の読み解き方や、社内改善の進め方についても、一緒に考えることができます。まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
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